7年前、福岡県川崎町で生後11か月の乳児の頭部に強い衝撃を与える暴行を加えて死亡させたとされる母親の裁判員裁判です。
12日、元夫が証人として出廷し、てんかんの薬について捜査段階での説明を一転させました。

起訴状などによりますと、福岡県糸田町の無職・松本亜里沙被告は2018年、当時住んでいた川崎町の自宅で生後11か月だった長女の笑乃ちゃんの頭部に強い衝撃を与える暴行を加え死亡させたとされています。

11日の初公判で松本被告は、起訴内容を否認しました。

弁護側は、「事件当時はてんかんの発作により抱いていた笑乃ちゃんを落下させた可能性を否定できない」などとして無罪を主張しています。
12日、証人として出廷した元夫は、松本被告の育児に関する質問に対し「笑乃ちゃんのことをいつも考えて子育てしていたと思う」と証言しました。
一方、てんかんの薬については捜査段階では、「元妻は飲んでいた」と話していましたが、法廷では、「実際は飲んでいなかった」などと述べ過去の説明を一転させました。
判決は、来年3月3日に言い渡される予定です。














