師走の都大路をタスキでつなぐ全国高校駅伝が12月25日、京都市で行われます。岡山県の代表、男子は倉敷、女子は興譲館。両校とも全国制覇を目指して練習に打ち込んでいます。

「お願いします!」

24年連続・24回目の都大路に挑む興譲館高校です。昨年の大会は5位でフィニッシュ、2年ぶりの入賞を果たしました。

部員16人の女子陸上競技部、今年は1・2年生が主体となるチームです。藤井監督がこの1年間、選手たちに求めてきたことはアップダウンでも崩れない「安定感」です。

(興譲館 藤井裕也監督)
「一年間通じて、アップダウンの意識を持って練習に励んでくれたので、そういう駅伝に対しても、上り下りがあるなかでも関係なく走れるようになってくれたのが大きな成長かなと」

監督が期待を寄せるのは2年生の奥本菜瑠海選手です。昨年、1年生ながらに最長区間の1区で10位につけました。今年はチームを引っ張るエースに成長しました。

(興譲館・奥本菜瑠海選手)
「なるべく先頭の方でタスキを渡して、後続に少しでも緊張をほぐした状態で走ってもらえるように頑張りたいです。区間新記録も出したいですが、区間賞という目標を達成できるように今年も頑張りたいと思います」

「先輩方が今まで使ってきたタスキを練習で伝統として使っています」
チームスローガンは「笑顔のタスキリレー」練習では先輩達がつないできたタスキを身に着けています。自分たちを支えてくれた人々への感謝の気持ちを大切にしてきました。

(興譲館 坪島さくら選手)
「支えてくれた方々に感謝の恩返しができるように、しっかりチームの中でも気持ちの面で自信を持ってスタートラインに立てるように励ましていきたい」

これまでに2度、全国制覇を成し遂げた興譲館。地域への感謝の想いを胸に選手たちは笑顔のタスキをつなぎます。

「よーい、スタート!」
45年連続・45回目の全国大会に出場する倉敷高校。今年の県予選ではコースや気象条件が違うものの、タイムが全国の予選会でトップを記録、都大路での上位入賞が期待されています。

(倉敷 新雅弘監督)
「今年のチームはやっぱりスピードがあります。タイム的にも上の方にいっていると思います。全国の強豪チームといかに競り合っていい順位を狙えるか」

倉敷高校は昨年の大会で6位入賞、そのメンバーのうち4人が今大会にもエントリーしています。このうち、注目されるのが1区で区間4位につけた南坂柚汰選手です。

(倉敷 南坂柚汰選手)
「今年は今年で自分のレースをしたいなと思っています。3年間の集大成という意味はもちろんありますが、まずはチームのために1秒でも早くつなぎたいと思っています。」

「特別なことはする必要はないから。普段のことが当たり前にできたら。時間をうまく使う」

全国高校駅伝は12月25日、京都市で行われ女子は5区間、男子は7区間をタスキでつなぎます。