2022年4月、新潟県佐渡市の小学校のスクールバスで児童を降ろし忘れる事案があったことが分かりました。佐渡市教育委員会は9月にこの事実を把握していたのにも関わらず12月までこの事実を公表していませんでした。

佐渡市教育委員会によりますと、児童の降ろし忘れがあったのは4月上旬です。午後1時30分発のスクールバスに乗った低学年の児童がバスの後部座席で眠ってしまい、本来降りるべき場所で降りずにバスはそのまま学校に戻ったということです。家族から「児童が帰宅していない」と学校に連絡があり運転手がバスを確認したところ、後部座席で眠っている児童を見つけました。運転手は次の便の運転があるためバスの中にいました。佐渡市教育員会は9月に外部から情報提供を受けこの事実を把握しましたが、12月まで公表していませんでした。
公表が遅れたことについて市教委は「事実関係や指導を行っていて遅くなった」「公表が遅いと言われれば大変申し訳ない」とコメントしています。
スクールバスについては全ての送迎が終わった後に運転手が清掃などをしていますが各停車場で降りた児童の確認をするなど細かい確認方法は決めていませんでした。市教委は今回の事案を受けて佐渡市内でスクールバスを運行している19校に安全指導をした他、各学校のスクールバス運転手に対しては降車場所ごとに名簿を作成し確認を徹底するよう通知したということです。