岩手県内は10月31日夜から11月1日朝にかけて大雨となり、風の強い状態が続いています。洋野町では1人がけがをした他、住宅5棟が一部破損する被害も出ました。1日の夕方にかけて引き続き高波や河川の増水に警戒が必要です。

県内は前線を伴った低気圧が急速に発達しながら東北地方の太平洋沿岸を北上していて大気の状態が非常に不安定となっています。
1日午前9時までの24時間降水量は、山田で160ミリ、普代で159ミリ、盛岡で58ミリなどでした。142ミリの雨を記録した宮古市では午前6時に津軽石地区の1319世帯、2834人に避難指示が出されましたが、午前11時に解除になりました。

また、午前7時前に奥州市若柳で最大瞬間風速29メートルを観測するなど、各地で強い風が吹きました。
県によりますと、洋野町では屋外にいた1人が風で飛んできたトタンに指が当たって切り傷を負った他、大槌町と洋野町では土砂の流入により窓ガラスが割れるなど住宅計5棟が一部破損し、宮古市では空き家2棟が床下浸水する被害もありました。
JRや三陸鉄道、IGRいわて銀河鉄道では運休が発生した他、三陸沿岸道路や釜石自動車道、県道の一部が全面通行止めになるなど交通にも影響が出ました。内陸と沿岸の一部に停電も起きました。
仙台管区気象台によりますと雨はピークを過ぎましたが岩手県内の各地に暴風、沿岸に波浪、一部に洪水の警報が出されていて、高波や河川の増水などに引き続き警戒が必要です。