岩手県内でクマの出没や被害が相次いでいることを受けて、県は市町村の担当者を集めた緊急の連絡会議を開きました。

県が盛岡市で開いた30日の会議にはオンラインでの参加も含め、県内33市町村や警察などの担当者が集まりました。

会議では野生動物の生態に詳しい岩手大学農学部の山内貴義准教授が招かれました。

2025年のクマの傾向について山内准教授は、「山のクマは早く冬眠すると思うが、人里のエサに依存しているクマはこの先も出没の可能性がある」として会議の参加者に注意を呼びかけました。


県内では2025年度ツキノワグマによる5件の死亡事故が発生していて、県で統計の残る1984年度以降で過去最悪の件数となっています。

また出没も9月末時点で4524件となっていて、過去5年間の同じ時期と比べ最も多くなっています。