静岡県湖西市で10月30日、トヨタグループの創始者・豊田佐吉の功績を後世に伝えようと顕彰祭が開かれました。式典には、トヨタの豊田章男会長も参列し、次世代を担う子どもたちに「挑戦する大人の背中をみせたい」と語りました。

豊田佐吉は、江戸末期の1867年、現在の静岡県湖西市に生まれ、その後、木製動力織機を発明して日本の機械産業の礎を築きました。その功績をたたえる顕彰祭が、2025年も命日の10月30日に開かれました。

式典には、関係者約80人のほか親族を代表して佐吉のひ孫でトヨタ自動車の豊田章男会長も参列し、献花を行いました。

<トヨタ自動車 豊田章男会長>
「佐吉が私たちに示してくれたもの、それは次の100年のために全力を尽くす大人の背中だと思う。日本にはまだまだ素晴らしい技術がある。挑戦を続ける大人たちがいる。日本発の未来を世界に発信する大人の背中を子どもたちに見せてあげたい、それが私の思い」

式の後には、佐吉の「報恩・創造」の精神を引き継いだ少年少女発明クラブによる発明くふう展などの表彰式も行われ、受賞した子どもたちは豊田会長と一緒に記念写真に収まりました。