今週のシリーズ「秋色を訪ねて」です。
3回目に紹介するのは、花巻市石鳥谷町にある大正15年創業の老舗が作る、秋を感じさせる和菓子です。

花巻市石鳥谷町の中央通り商店街に店を構える「菓匠丸文」です。

創業は大正15年。店内には初代・中村文之助さんが作り始めた「文多まんじゅう」など長年地域で愛されてきた数々の銘菓が並びます。


ハロウィーンの装飾で彩られた売り場の奥にある厨房では、2人の菓子職人がそれぞれ秋を感じさせる和菓子づくりに励んでいます。

この道30年のベテラン職人で店の三代目・中村弘樹さん。

作るのはこの時期の定番「栗むし羊かん」です。

あんこや砂糖などの材料を力強く、そして手際よく混ぜ合わせる技術はまさに職人技。この菓子の特徴は栗をふんだんに使うこと。
表面いっぱいに栗を並べ、専用の蒸し機で70分ほど蒸して数日置いたら完成です。

(中村弘樹さん)
「秋の季節を代表するお菓子。町にあるお菓子屋なので、地域の人に支えられている」

栗むし羊かんは、季節を感じる菓子として地域の人たちから特に根強い人気があるといいます。