中国・武漢で、新型コロナの最初の感染者が発症したとされる日からきょうで3年。ウイルスの起源をめぐる調査は今、どうなっているのか?WHO=世界保健機関の科学諮問グループのメンバーがJNNの取材に応じました。
WHO科学諮問団 西條政幸 札幌市医療政策担当部長
「(調査は)前に進んでいるわけではない状況」
新型コロナウイルスの起源調査について、停滞しているという認識を示すのは、札幌市の西條政幸医療政策担当部長。WHOが新設した、新しい感染症の起源を解明するための科学諮問グループのメンバーの1人です。
起源について、西條氏は中国国内である可能性が高いと改めて指摘します。
WHO科学諮問団 西條政幸 札幌市医療政策担当部長
「この病気の特徴や病原体の特徴を考えると、いわゆる動物由来ウイルスとして、例えばコウモリなどから人間社会に入り込んできた。これはベリーライクリー(可能性が高い)と思っている」
新型コロナの最初の感染者が中国・武漢で確認されたのは、ちょうど3年前。しかし、WHOの国際調査チームがようやく武漢に入れたのはその1年後でした。
この時の調査でWHOは、研究所からの流出説については可能性が「極めて低い」とし、自然界から動物を媒介してヒトへと拡がった可能性が「非常に高い」と指摘しましたが、起源の特定には至りませんでした。
その後、2回目の調査を提案したものの、中国が拒否。3年が経つ今も起源は分かっていません。
一方、中国の人たちは…
北京市民
「報道によりますと、アメリカが原因だよね」
「実は多くの患者は海外から入っている。アメリカが病原体をつくった」
中国由来とは限らないという中国政府の主張を信じる人が多く、政府のプロパガンダが浸透していることがうかがえます。
WHO科学諮問団 西條政幸 札幌市医療政策担当部長
「個人的な意見ですが、時間が経つと(起源解明は)かなり難しくなってくると思う」
西條氏は、新型コロナの起源解明は中国政府が調査に協力しない以上、難しいとの認識を示した上で次のように指摘します。
WHO科学諮問団 西條政幸 札幌市医療政策担当部長
「調査研究のあり方がそれぞれの国に任せるのではなくて、国際社会が連携して透明性を高めた。そういった状況の中で、みんなで調査研究をしていくというフレーム(枠組み)ができればいいと思う」
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