リニア工事により発生する有害物質を含んだ土を静岡市葵区の藤島付近に盛り土するJR東海の計画について、設置許可権のある静岡市が10月20日、協議会での議論をスタートさせました。
リニア新幹線のトンネル工事によって出る重金属などの有害物質を含んだ、いわゆる「要対策土」について、JR東海は置き場の候補地として静岡市葵区の「藤島」を挙げています。
静岡県はこれまで、「県盛り土環境条例の適用除外にならない」との見解を維持していましたが2025年8月、国の考えを聞いた上で、「条例の適用除外になり得る」と解釈を変えました。
<明星大学 長谷川裕彦教授>
「盛り土が完成した後に背部斜面から崩壊が起こって、盛り土が崩落物質に覆われてしまった場合、どういう対処をするかということも決まっていたり検討されていたりするんでしょうか」
設置許可権のある静岡市は県の解釈変更を受け、環境への影響などについて協議会での議論をスタートさせました。
<静岡市 難波喬司市長>
「静岡市がやる手続きとしては、特殊なことをやる必要はないだろうと。日本中で行われているような標準的なやり方の中での評価をすればいいと思っています」
難波喬司市長は今後、要対策土については、環境影響評価法で判断するとしています。
注目の記事
新幹線や特急列車で荷物を置くため「1人で2座席分購入」はアリ?ナシ? JRの見解は… 年末年始の帰省ラッシュ・Uターンラッシュ 電車内での“荷物マナー”

急増するパキスタン人に相次ぐ攻撃…ロケット花火やバット 「嘘だと思われる」直撃したユーチューバーを取材 見えた目的と誤情報 地域社会での共生に深い影

1匹見かけたら、3年後には2万匹に…爆発的繁殖力「ニュウハクシミ」の生態 文化財をむしばむ小さな脅威

「ごめんね」自らの手でロープをかけ…アルコール性認知症の息子(当時55)に絶望し 殺人の罪に問われた母親(80)が法廷で語ったこととは

「ただただ怖くて…家にいられない…」地震で“恐怖の場”となってしまった自宅 壁は大きく裂け鉄骨は曲がり… 今も続く不安を抱えながらの生活【最大震度6強 青森県東方沖地震 被災地のリアル①・前編】

「米はあるのに、なぜ高い?」業者の倉庫に眠る新米 品薄への恐怖が招いた“集荷競争”が「高止まり続く要因に」









