アフリカ北東部スーダンで軍と内戦を続ける準軍事組織が西部主要都市の軍司令部を制圧したと発表しました。

スーダンでは、おととし4月に軍と準軍事組織「RSF」との戦闘が始まって以来、数百万人が避難を余儀なくされるなど深刻な人道危機が続いています。

こうした中、RSFは26日、声明で軍が西部ダルフール地方の最後の拠点としていた主要都市ファシェルの軍司令部を制圧したと発表しました。

軍は今年3月、首都ハルツームを奪還したと宣言しましたが、RSFは西部での支配を強化し、衝突が続いていました。

軍はこれまでのところコメントしていませんが、RSFによるファシェルの制圧で国内の分断がさらに進むことが懸念されています。

ロイター通信によりますと、RSFはファシェルを18か月におよび包囲しドローンなどによる攻撃を続けていて、取り残された住民は飢餓に苦しんでいるということです。