12月県議会は8日、各党会派の代表質問が行われ、原発事故時の被ばく量のシミュレーションに関する質問に対し、花角知事は「示すのは難しい」と述べました。
野党系会派「未来にいがた」の長部 登 県議は、原発事故の際に、県民がどれだけ被ばくするのかのシミュレーションについて質問しました。

【未来にいがた 長部 登 県議】「(事故時に)被ばくをどの程度受けるか、県民が最も知りたいことである当然の要求であると考えますが、知事の所見をおうかがいいたします」
柏崎刈羽原発の再稼働議論の前提となる県独自の3つの検証のひとつ、避難方法を検証する委員会は、およそ5年に渡り議論し、456の論点を取りまとめ、9月に知事に報告しました。
ただ、被ばくのシミュレーションについては行われず、県は発生が想定される事例ごとに必要な場合に実施するとしています。花角知事は…
【花角英世 知事】「放射性物質の放出量や風向きなど気象条件、放出時期と避難のタイミングとの関係など条件設定が無数に考えられるため、どの程度被ばくするかを示すことは難しいものと考えております」
花角知事はこう述べ、被ばくのシミュレーションは「難しい」と述べる一方、避難計画自体の実効性は「高めたい」と答弁しました。
県議会は、9日から一般質問が行われます。