任期満了に伴う山口県知事選に、現職の村岡嗣政さん(52)が26日、無所属での立候補を表明しました。自民党会派に所属していた県議の有近眞知子さん(42)もすでに立候補を表明していて、保守分裂の選挙戦となる見通しです。

村岡嗣政さん
「安心と希望の山口県を作り上げていくこと。第2には力強い山口県を作っていくこと。この2つを柱にあらゆる施策を推進をして、山口県をより高いステージへと押し上げていく」

26日に立候補を表明した現職の村岡嗣政さんは宇部市出身で、2014年に初当選し現在3期目です。企業誘致や移住者の増加といったこれまでの実績を強調し、産業力の強化や少子化対策・子育て支援の充実などへ意欲を示しました。

また、自民党県連は選挙対策委員会と常任総務会を開き、県連として村岡さんを推薦することを決めました。

自民党県連 友田有 幹事長
「推薦したからには勝っていただくというのが、私どものスタンスでございますので、全力を挙げて支援団体等巻き込んで、選挙戦を展開していきたい」

村岡さんは、公明党や国民民主党、連合山口にも推薦を求める考えです。

この知事選は、自民党会派に所属していた山口市出身の県議・有近眞知子さんも先月、無所属での立候補を表明しました。

「1人でも多くの人に会い、訴えて、共感してもらえるかどうか」。県内各地のイベントを回り、ミニ集会を開くといった草の根の活動で手応えを感じています。

有近眞知子さん
「山口県の人づくり、教育にしっかり力を入れて、また、地域をしっかり残す取り組みをしていきたいと思います。笑顔あふれる、幸せあふれる山口県をみなさんと一緒に作っていきたい」

村岡さんへの自民党県連の推薦が決まったことについて「党員が関与できる手続きがなかった」と指摘。「政党とか関係なく、県民1人1人に応援してもらえるよう努めていく」とコメントしました。

保守分裂の選挙戦となる見通しとなった知事選は、来年1月22日告示、2月8日投開票です。