アメリカのトランプ政権は南米コロンビアの麻薬対策が不十分だとして、ペトロ大統領らを制裁対象に指定したと発表しました。

トランプ政権は24日、コロンビアの麻薬対策について「明らかに怠っており、アメリカの重大な脅威になっている」と主張し、ペトロ大統領らを制裁対象に指定しました。

これに先立ち、トランプ大統領はペトロ大統領を「違法な麻薬組織のリーダー」と批判し、コロンビアへの支援打ち切りを表明していました。

ペトロ大統領は「数十年にわたって麻薬取引と戦ってきたにもかかわらず、このような措置を受けた。決して屈しない」と反論しています。

こうした中、アメリカ国防総省は24日、最新鋭の原子力空母「ジェラルド・フォード」を中心とする空母打撃群を中南米やカリブ海に派遣すると発表しました。

派遣目的について、「麻薬の密輸を阻止し、犯罪組織を解体するための能力を強化、拡大するものだ」としています。

トランプ政権は麻薬流入を防ぐための軍事的な圧力を強めていて、ヘグセス国防長官は新たにカリブ海で麻薬を運んでいたテロ組織の船舶をアメリカ軍が夜間に攻撃し、乗船していた6人が死亡したと発表しています。