三条市は、下田地域の水道メーターの検針員が、実際に検針を行わず、過去の使用水量をもとに虚偽の検針値を報告していたと発表しました。

三条市によりますと、虚偽検針が行われていたのは下田地域の67軒(個人宅45軒、集会所等11軒、事業所7軒、その他4軒)です。62軒は、今年8月と10月の2回の検針分で虚偽の検針値が報告されていました。残りの5軒は、ほとんど水道を使っていなかった空き家などで、最も長いケースでは2018年8月から虚偽の報告が続いたということです。
11月、水道使用者から「10月分の水道料金の検針票とメーターの数値に相違がある」と連絡があり、現地確認や聞き取りなどで発覚しました。
虚偽の報告を行っていたのは三条市内の設備工事会社の社員で、過去の使用水量をもとに、自ら推定した数値を報告していました。三条市の聞き取りに対し、社員は「通常の業務が忙しくて時間に追われ、虚偽検針をしてしまった」と話していたということです。
三条市は虚偽検針の対象となった使用者を個別に訪問し、謝罪と説明を行うととともに、過大・過少に徴収した水道料金と下水道使用料について、12月の検針結果をもとに誤差を計算し、過不足分を還付・追徴します。数万円の誤差が出ている可能性もあるということです。
三条市は「関係の皆様に多大な御迷惑をお掛けし、市民の皆様の信頼を損なうことになりましたことを深くお詫びするとともに、事態を厳粛に受け止めて再発防止に取り組んでまいります」としています。