横浜DeNAベイスターズの今永昇太(29)が8日、球団事務所で契約更改交渉を行い、年俸1億円から4000万円アップの1億4000万円(金額は推定)でサインした。

今永は「ずっと1軍に居たわけではないのでまだまだ満足してませんし、球団の方からねぎらいの言葉をもらいましたが、もっとやってくれと思っているんじゃないかと予想しています」と振り返り、「ローテを1年間キープしているなら当たり前の数字で、6月で良くない試合がありましたが、8月に立て直せたのでそこはよかったかなと思います。(成績については)最低限の最低限の最低限の数字だと思います」と納得はいっていない様子。

来春のWBC本戦に向けて、大谷翔平(28)、ダルビッシュ有(36)、鈴木誠也(28)らが参加を表明している中、自身の日の丸への思いを聞かれると「まだ選ばれてないので、空想のことを言っても(笑)」と遠慮しつつ「選ばれたらですが、トップの中のトップの選手が集まるので、そういった選手は言語化に優れていると思うので、お会いできたらその言葉を聞いてみたいですね」とした。

さらに「サッカー(W杯)もそうですけど、ミスをすれば批判ももちろん多くなりますが、その中で成功を納めれば何にも代えがたい達成感や賞賛を得られるような世界で、サッカーの日本代表の選手は本当に尊敬してますし、野球も周りからリスペクトされるようなプレーしなければと思います」と世界の大舞台への思いを語った。

7年目の今季は21度の先発でリーグ3位タイの11勝(4敗)をマークし、防御率はリーグ3位の2.26の好成績を残した。春季キャンプ中に「左前腕の炎症」で離脱し開幕スタートには間に合わなかったが、5月17日の中日戦(バンテリンドーム)で完封勝利を飾ると調子を上げ、6月7日の日本ハム戦(札幌ドーム)では史上85人目のノーヒットノーランを達成。8月は球団としては23年ぶりとなる無傷の月間5勝を挙げ8月の「月間MVP賞」を受賞、チームのシーズン中盤の快進撃を牽引した。

さらに侍ジャパンのメンバーとして11月9日に行われたオーストラリアとの強化試合では、4回を投げ3安打1失点、10奪三振と存在感を示した。

DeNAは今後主将・佐野恵太(28)をはじめ、牧秀悟(24)、石田健大(29)らが契約更改に臨む。