まさにこれから「冬本番」という感じですが、街中でこんなものを見つけました。「夏の代名詞」とも言える、あの花です。




(武田彩佳アナウンサー)
「みなさん、もう12月。冬だというのにこちら、見てください。ヒマワリが咲いてるんです」
「夏はとっくに過ぎ去ったのに、ヒマワリ?」岡山市北区清心町の道路沿いで、12月5日に撮影したものです」

(武田アナウンサー)
「どう思われました?」


(近くの店で働く人)
「冬なのにって感じで、咲くんだなっていうのは思いました。力強いですよね」

「癒されますね、見てて。心が温かくなるというか」

ヒマワリといえば、やはり「夏」というイメージですが、何で咲いているかわかりますか?
(竹内アナウンサー)
「冬咲きの品種なんじゃないですか?何かそういうのがあるって聞いたことがあります。品種改良されてるっていう…」

なるほど。「なぜなのか」を、岡山市北区の半田山植物園に聞いてみました。

(武田アナウンサー スマートホンに向かって)
「あれって、本当にヒマワリなんでしょうか?」

(半田山植物園 銅谷徳夫園長補佐)
「ええ。ヒマワリで大丈夫です」

夏に咲く、一般的な種類のヒマワリなんだそうです。

(竹内アナウンサー)
「特殊な品種じゃないんですね」

(武田アナウンサー スマホに向かって)
「何で、この時期に咲いてるんですか?」


(半田山植物園 銅谷徳夫園長補佐)
「普通はヒマワリって、7月下旬から9月にかけて花が咲くと思うんですけれども、その後にできた『タネ』から発芽したものが、今咲いたんじゃないかなと思うんですよ」

ヒマワリは、タネからおよそ2か月で開花するのが一般的なので、9月ごろに落ちたタネがゆっくり成長して開花した、と考えられるそうなんですが、問題は…」

(武田アナウンサー スマホに向かって)
「タネがあったとしても、この寒い12月に咲くものなんですか?」


(半田山植物園 銅谷徳夫園長補佐)
「ええ。従来だったら11月の中・下旬ぐらいに霜が降りてしまうと思うんです。ですけど、霜がおりてないから枯れることなく。ヒマワリが耐えられる程度の寒さだったんじゃないかなと思うんです」

実は、今年の11月は「観測史上2番目に平均気温が高かった」のです。その暖かさからか、ヒマワリが枯れることなく、開花までたどりついたと考えられるそうなんです。

街中で見つけたヒマワリは、「気象条件が引き起こしたプチサプライズ」でした。

(竹内アナウンサー)
「なるほど」
(中村パーソナリティ)
「自然からの贈り物みたいな感じで」
(竹内アナウンサー)
「暖かかったですものね、11月は」
(中村パーソナリティ)
「暖かかった。でも今咲いたら、それこそヒマワリが『寒っ』て感じるのでは…」
ヒマワリも無理してるということでしょうけれども、タネがなんでここに落ちたのかというところは分からない、ということなんです。

ぜひ、なぜあそこにタネが落ちたか、ということを知っている方がいらっしゃれば連絡をお待ちしております。