岡山県北部を中心に、近年、倒木による列車の運転見合わせが増えています。JR西日本は、その対策として行っている沿線の集中伐採の模様を公開しました。

きょう(21日)伐採作業が行われたのはJR伯備線の木野山駅の近くです。JR西日本によりますと、伯備線では倒木の影響で列車の大幅な遅れや運休に至ったケースが今年に入ってすでに5件発生。斜面の荒廃や樹木の老齢化が原因とされています。

これを受けJR西日本では、今年7月から集中伐採を開始。新たな方法として、航空レーダーを使って伐採する箇所を選定するなど、作業の効率化も図っています。

現在は、備中高梁・木野山間の伐採を進めていて、今年度中に1.1キロの区間の伐採完了を目指すということです。

(JR西日本岡山土木技術センター 石橋昌史所長)
「集中的に伐採するということですので、当面の間のリスクはなくなると思います。それでご不便をおかけすることがなくなれば、私どもとしても安全で安心してご利用いただける鉄道をしっかり提供していきたいなと思っています」

JR西日本岡山土木技術センターは、今後、伯備線沿線の伐採エリアを鳥取県との県境まで広げていくとしています。また、来月からは津山線での伐採も予定されています。