愛媛県今治市に住むダウン症のアーティスト藤原大輝さんの作品展が、市内の古民家で開かれています。
現在、38歳の藤原さんは、ダウン症と向き合いながら特別支援学校で美術部に入ったことをきっかけに創作活動をはじめました。
これまで数多くのパラアート展で入賞しているほか、版画作品が地元の店の看板に採用されるなど、注目を集めています。
19日から始まった展覧会では、会場となっている古民家のいたるところに、藤原さんの版画が展示されています。
そして、ギャラリースペースのテーマは「人とのつながり」です。
ここでは、藤原さんを支えてきた家族や恩師などが選んだ7つの作品が、それぞれのエピソードと共に紹介されています。
母・君江さんは、藤原さんの作品の魅力について、豊かな色遣いに加え、今回のテーマ「人とのつながり」から生まれている点だと話します。
(藤原さんの母・君江さん)
「もともと人の顔を描くのが好きなので、小さいころから人の顔をたくさん描いていた。作りながら色遣いを楽しんでいた」
一方、この古民家は交流施設として今治市の社会福祉法人が運営していて、今年度から展覧会の企画も始めました。
(社会福祉法人来島会・経営企画担当 三幡大輔さん)
「我々が藤原さんの個展をやるというよりは、藤原さんの周りにいる方にスポットを当てることで、そこから見えてくる藤原さんを皆さんに知っていただいて、周りにある支えや自分が支えている人への愛に気づいてもらえたらと思い企画した」
「藤原大輝展」は、今治市高市にある交流施設「だんだんBASE」で、21日からの休止をはさみ今月25日から27日まで開かれます。
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