新潟県加茂市の伝統的工芸品『桐たんす』が一堂に会するイベントが、17日から加茂市産業センターで始まっています。
200年の伝統を誇る加茂の桐たんすの魅力が詰まった『加茂桐箪笥まつり』。
職人の技が光る桐たんすが並ぶ中、50万円相当の桐たんすをかけた“技と体力を競う”ユニークな大会で今年も盛り上がっています。

【記者リポート】
「緊張感の中、参加者の皆さんが集まっていますが、これから行われるのは『桐カンナかけ大会』です」
この『桐カンナかけ大会』は、桐材に3分間“かんな”をかけ続け、削った“かんなくず”の重さを競います。

加茂桐たんすづくりの重要な工程である『かんながけ』を体験する大会ですが…、「噂によると、優勝者は桐たんすがもらえるらしいですよ」
というわけで、みなさん“必死”です。
なんと優勝者には50万円相当!そのほか3位入賞者まで高級桐たんすがプレゼントされるという“大盤振る舞い!”の『桐カンナかけ大会』。
人数に限りがありますが、飛び入りの参加もOKだということです。

記者も飛び入りで参加しました。
「終了です!」の掛け声とともに、削ったかんなくずを自分で袋に集めて重さを計測してもらうのですが、絶妙な力加減が難しく“職人のすごさ”を思い知りました。

【田上町から参加した男性】
「腕もパンパンですし、息も、ゼーハーゼーハーとなっていた」
【加茂市から参加した女性】
「かんなを削る難しさ、本当に職人の大変さを知りました」
『加茂桐箪笥まつり』は19日まで開催されます。
【加茂箪笥協同組合 桑原隆 理事長】
「桐たんすを作るうえで“かんながけ”は仕事の70%以上。この伝統文化・伝統技術を多くの人に伝えていきたい」
