太平洋戦争の開戦前、倉敷天文台で観測員を務めたアマチュアの天文家がいました。岡林滋樹さんです。

岡林さんは、新しい彗星を発見していて、その際に日本天文学会などから贈られたメダルが倉敷天文台に寄贈されました。

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彗星発見をたたえるメダル

彗星発見をたたえるメダルには、その名が刻まれています。

岡林滋樹さん。戦争直前まで、観測員として勤務していた倉敷天文台で、新しい彗星を見つけたのは、85年前の1940年10月1日のこと。

メダルは、その功績が認められ、日本天文学会とアメリカの太平洋天文学会から贈られたものです。若くして戦争で亡くなった岡林さん。以前にも、いて座の恒星を発見しメダルを受けとっていて、あわせた3つが、今年8月、親族から倉敷天文台に寄贈されました。

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(倉敷天文台 原浩之理事長)
「もう何か我が家にもう一度帰ってきてくださって本当に大切にしなきゃいけないなと思います」