そんな松下さんが2024年考案した商品が「椎茸ガリリン」です。

シイタケのある部分を使っているのが特徴です。

(松下幸平さん)
「(乾燥機を開ける)上の段にあるの乾燥シイタケのスライスになりまして、ずーッと下の方にいくと こちらがシイタケの軸のみになっています。椎茸ガリリンのビンに詰める前のもとになっています」

使うのはシイタケの軸。これを細かく刻み、乾燥させてペッパーミルに詰めれば椎茸ガリリンの完成です。

シイタケパウダーなど粉状に加工して売られている商品はありますが、軸の部分に着目し、自分で粉状にして料理に活用する商品は他にはないといいます。

(松下幸平さん)
「(軸は)捨てられてしまうことが多くて、シイタケの軸もなにか食べられる形にできないかと考え続けて、シイタケの苦手な方に食べてもらおうと考えたときに軸の方だとばれにくいかなと思って浮かんできた商品になります」

シイタケの軸は、傘の部分よりキノコの香りが控えめで、さらにビタミンDが豊富でアスパラギン酸というアミノ酸がほのかな甘みを感じさせるといいます。
そのため、だしや調味料の替わりとしても料理に活用できます。

(松下幸平さん)
「だし巻き玉子に焼く前に入れてもらったりもちろんお味噌汁だったり、煮ものだったり、栄養価は上がりますけど味にはそんなに影響しないので、栄養はしっかり取れていいと思います」

発売からおよそ1年。
久慈市の道の駅いわて北三陸やECサイトで買うことができる椎茸ガリリンは、自分で粉にするのが楽しいと好評で、ユニークな商品名が気になって手に取る人もいるそうです。

(松下幸平さん)
「子どもたちの嫌いなものランキングの上位から少しでも下がってもらえたらいいなと思って作った商品なので、子どもたちにも食べてもらえているようですし、少しずつ広がってくれればいいかなと思っています」

もっと多くの人に自慢のシイタケを楽しんでもらおうと開発された椎茸ガリリン。
一度試してみてはいかがでしょうか?