来週予定される総理大臣の指名選挙をめぐり、与野党の駆け引きが激しくなっています。石破総理の後任は、自民党の高市総裁か、それとも野党統一候補か?(「Nスタ」午後4時15分すぎの放送より)

高市総裁“自公決裂” 経緯説明か 「総総分離」案も…

山形純菜キャスター:
国会での総理大臣指名選挙をめぐり、与野党の駆け引きが激しくなっています。

14日午後1時半ごろから、自民党と国民民主党の幹事長会談が行われました。

会談後、自民党の鈴木幹事長は「総理指名選挙の協力をお願いした。政治とカネについても両党でしっかりと議論を深めていくことを話し合った」と話しました。

さらに自民党側から党首会談を打診し、国民民主党側は「持ち帰る」としています。

午後3時ごろから、自民党は緊急の「両院議員懇談会」を開催しています。その場で高市総裁から、公明の“連立離脱”の経緯などについて説明しているものとみられています。

さらに、船田元 元経済企画庁長官が一つの案として、「総理と総裁を分ける『総総分離』の案」を示しているといいます。「石破総理に退陣を撤回してもらい、公明党との話し合いをもう一度やり直せないか」と提起をしているということです。

井上貴博キャスター:
「総総分離」の案は一部の人が提案しているという認識でいいのでしょうか。

TBS報道局 政治部デスク 室井祐作:
取材によると、両院議員懇談会でもこの話が出たそうですが、あまりにも現実的ではないことから盛り上がってはいないということです。

ただ、「総総分離」という話が出てくるほど、自民党の中からは公明党の協力が得られないことに、悲痛の声が上がっているという証拠だと思います。

井上キャスター:
自民党議員の中には、公明党の組織票で支えられていた人もいるでしょうし、一方で、公明党にアレルギーを持っている人もいるでしょう。

連立が解消されたことで、政策本位の話し合いが進むのであれば、プラスに受け止めたいと思うところです。

スポーツ心理学者(博士) 田中ウルヴェ京さん:
プラスにならなければいけないと思います。混乱するからこそ、有効な手立ては何かを私たちも考えなければいけないと思います。

総裁選のときに、構造の問題もあって、自民党の自浄作用が機能するのは難しいと思いました。あえて野党と組むことで、自浄せざるを得なくなることは、一つの手立てとしていいのかなと思いました。