静岡の食卓の定番「黒はんぺん」に代わる新たな「はんぺん」が静岡県焼津市で誕生し、10月14日に試食会が行われました。関係者は、新たな特産として「焼津の名前を全国に広めたい」と意気込みます。
<社会部 大西晴季記者>
「今回、冷凍マグロやカツオを加工する際に出るこちらの身や骨を使って、新たなはんぺんが開発されました」
今回、新たに開発されたのは、その名も「焼津はんぺん」です。これまで、焼津市で多く作られていた「黒はんぺん」は、サバやイワシのすり身を使って作られますが、近年、漁獲量が減少し、価格の高騰が続いていました。そこで、焼津で安定して入荷できるマグロやカツオを使って開発されたのが「焼津はんぺん」です。
14日は、海産物の卸売業者や市の職員などが試食会に臨み、従来の「黒はんぺん」と「焼津はんぺん」を食べ比べそれぞれの風味や食感の違いを確かめました。
<試食会の参加者>
「(黒はんぺんの)その臭みとかが苦手な人からしたらこっちのマグロとかカツオのほうがまだ食べやすいかなとは思う」
<カネ久商店 鈴木健太営業部長>
「(焼津はんぺんが)全国に広まって、もっと焼津という名前を広げていきたいと思っている」
「焼津はんぺん」は、さらに改良を進め、2026年の春までには、商品化される見込みです。