イスラエルは、イスラム組織ハマスが、13日朝に生存する人質を一斉に解放するとの見通しを発表しました。

イスラエル政府の報道官は12日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘終結に向けた和平計画の合意に基づき、ハマスが現地13日の朝に人質を解放する見通しだと明かしました。

ガザ地区にはいまも48人の人質がいますが、ハマスはこのうち、生存しているおよそ20人を一斉に解放する見込みです。ただ、遺体については、居場所の特定に時間を要しているとの情報もあり、引き渡しが遅れるものとみられています。

こうしたなか、イスラエルのカッツ国防相は12日、人質の解放後、ガザ地区にあるハマスの地下トンネルを破壊する必要があると主張しました。そのうえで、トンネルの破壊はイスラエル軍などによって行われる必要があるとの認識を示し、軍に準備を進めるよう指示したと明らかにしました。

一方、アメリカのトランプ大統領は、13日にイスラエルを訪問し、国会で演説をするほか、人質の家族と面会する予定です。トランプ氏がイスラエルを訪れるのは第二次政権発足後では初めてで、和平に向けた自らのリーダーシップをアピールする予定です。