元HKT48の兒玉遥さんが、自叙伝「1割の不死蝶 うつを卒業した元アイドルの730日」発売記念イベントを開催しました。

兒玉遥さん



兒玉さんはHKT48時代に、SNSで心ない誹謗中傷を浴びたことから、躁(そう)うつ病を発症し、2度の休業を経験。復帰後の現在はドラマやバラエティー番組、YouTubeなど多分野で活動しています。

出版に至り兒玉さんは “ファンの皆さんの手に届くのもうれしいですし、ここ最近SNSでは文章や写真が消費されていく世の中で本として残せるのは自分的にも意味があることでうれしいです” と喜びました。

兒玉遥さん



一方で “芸能やアイドルはたくさんの人の夢を与える職業なのに、私自身はその世界で心を壊し社会復帰ができる自信がないぐらいまで弱ってしまった。こんなに赤裸々に書いたものを、世に出していいのかとすごく葛藤もありました” と正直な気持ちを明かしていました。

兒玉遥さん



しかし “隠しているより話したほうが、自分の心も楽になるなと思って。歌もダンスもできない出来損ないがアイドルに合格してセンターに選ばれたら…という、ちょっと疑似体験をしてもらえるような作品になっているのでは” と出版への意義を語りました。

兒玉遥さん



お気に入りポイントについて、兒玉さんの母親に独占取材したパートを挙げ、 “私抜きで、ライターさんが取材して下さいました。私自身、当時の記憶が抜けているところがある。うつの症状がひどい当時を語る母の支えや思いだとか、「こういうことに気遣いながらサポートしていたよ」ということを、私もこの本を読んで5年越しくらいに知った母の真実があり、涙なしでは読めない” と語り、 “母親の確固たる愛” が一番の救いにもなっていたことを明かしました。

兒玉遥さん



うつ病を患った最大の要因を問われた兒玉さんは、 “自分の性格が大きかったかな。グループで誰かからいじめられたとか、スタッフさんがすごい厳しかったとかではない。自分の中で、自分を責める気持ちとか、理想をすごく高く持ってしまって、自分に期待しすぎちゃった。そこが根本的によくなかったな” と分析していました。

そんな兒玉さんはアイドル時代反省ノートを36冊もつづっていたことを明かし、 “自分の悪いところやできないところ、欠点にばかり目を向け集中していた。今なら出来ないところは諦めて、いいところは伸ばそうというふうに考えられるんですけど、どうしてもそれができなかったです” と、当時を振り返りました。

兒玉遥さん

兒玉さんは9日に自身のXで、自民党の高市早苗総裁の「ワーク・ライフバランスという言葉を捨てます。働いて、働いて、働いて、働いて働きます」の発言を引き合いに、エールを送りつつも「私はそんな素晴らしい人間ではございませんので… 私自身はライフワークバランスという言葉を最優先します。休んで、休んで、休んで、休んで参ります」と、つづっていました。改めてこの日、 “私自身は休むことはすごく重要だと思っているし、休むことも仕事だと思っているので、これからもしっかり休んでまいります” と宣言しました。

兒玉遥さん



ちなみに現在は睡眠もしっかりとれているそうで、 “空き時間や、気分がモヤモヤしてるとき、だらだらスマホを見ちゃうときも全部置いといて、10分だけ寝るというのはよくしています” と笑顔で明かしました。

【担当:芸能情報ステーション】