青森県三戸町は、農作業に当たる労働力不足を解消しようと短時間のアルバイトを募集・応募できるスマートフォンのアプリを提供する企業と協定を結び、10日は採用された人がリンゴ園で勤務を行いました。

中澤美寿妃 記者
「こちらの園地では、りんごの葉を摘み取る作業が進められています。作業をしている人たちは、スキマ時間を活用したアプリを使って応募してきました」

三戸町は9月、スマートフォンアプリ「タイミー」を提供する会社と協定を結びました。この会社では、短時間のアルバイトを募集・応募できるアプリを運営しています。

今回の場合は、町と会社が農家と共にアプリの募集要項を話し合い、記入するなどして働き手の確保を支援しました。17日間で毎日10人ずつ募集したところ、県内外から応募があり、2日あまりで定員に達するなどの成果があったということです。

応募した人は
「フルタイムの仕事が親の介護で無理なので、3月で今までやっていた仕事を辞めて、タイミーを始めた。終わった後の達成感が、苦しい部活をやった後の達成感と同じように味わえる」

応募した人は
「警備の仕事は雨天時はない。そんなときにタイミーをのぞいて、その日に仕事あると行こうと。気軽に何でもできる」

応募した人のほとんどが農業未経験者でしたが、農家が作業方法を丁寧に教え、労働力不足の解消につなげています。

藤原農園 藤原剛さん
「人出不足の解消、来てもらうことで手数が増える。まだまだ農業は伸びしろ・可能性が十二分にある。農業経営の魅力が伝わるのではないか」

このアプリの運営会社が県内の自治体と協定を結ぶのは初めてです。