経営再建中の日産が世界初の量産型EV「リーフ」の新型モデルを発表しました。社運をかけた車で再生できるのでしょうか?

日産自動車はEV=電気自動車の新型モデルを発表。3代目となるリーフを17日から国内で販売します。

日産自動車『リーフ』 日本マーケティング責任者 杉本全さん
「走行性能・快適性・効率性全てにおいて進化を遂げている」

特徴は航続距離、1回の充電で700キロ以上走れます。従来モデルよりおよそ4割伸びました。

また、充電時間も大幅に短縮。15分の充電で250キロ走行できます。

価格は補助金を使えば350万円です。

日産にとってリーフは特別な車。世界初の量産型のEVで世界をあっと言わせました。

小泉純一郎 元総理
「脱石油社会の実現に向かって、きっと普及すると思う」

日産自動車 カルロス・ゴーン社長(当時)
「ゼロ・エミッションリーダーとして新たな時代を切り開く、日産リーフがその第一歩だ」

ただ、時代を先取りしすぎたのか、充電インフラは追いつかず航続距離も不十分でした。

その間、急拡大したのがテスラ。EVに特化した画期的な製造方法と先進技術で王者にのぼりつめました。

そして、日本でもEVが徐々に普及してきた今、ライバルも本気です。先月にはホンダが“軽のEV”を投入したほか、スズキもコンパクトEVで市場に参入すると発表。来年には中国のBYDが軽のEVを日本市場に投入する予定です。

日産は巨額の最終赤字で7つの工場を閉鎖し、2万人を削減するリストラ策を発表。リーフは“社運をかけた1台”です。

日産自動車『リーフ』 日本マーケティング責任者 杉本全さん
「日産のブランドを引っ張っていくのはEVだというふうに自負している。このリーフによって『Re:Nissan』を成し遂げたんだという世界を作っていきたい」

日産復活の象徴となれるのでしょうか。