メンズエステ店で「施術中の女性従業員の体を触った」と因縁をつけ、客から現金を脅し取ったとして、経営者と従業員の男が再逮捕されました。

この男らによる被害総額は少なくとも1億円以上とみられています。

恐喝の疑いで再逮捕されたのは、メンズエステ店経営の亀﨑日向容疑者(23)と、従業員の井上拓真容疑者(25)です。

「職場や家族にバレるぞ」「誠意が伝わると思うか?」

亀﨑容疑者は去年12月、経営するメンズエステ店が入る熊本市中央区新大江のマンションで、44歳の男性客に対して女性従業員の体を触ったと因縁をつけ、「警察に行けば職場や家族にバレるぞ。示談金を払え」などと言い、現金100万円を脅し取った疑いがもたれています。

一方、井上容疑者は今年8月、熊本市中央区船場町のマンションで19歳の男性客に因縁をつけ「60万円で女の子に誠意が伝わると思うか?今日中に示談金100万円を用意できるか?」などと言い、現金26万円を脅し取った疑いがもたれています。

警察は「捜査に支障がある」として2人の認否や供述を明らかにしていません。

2人は、熊本市中央区帯山のアパートで起きた同様の事件の容疑者として、9月に逮捕されていました。

被害規模は

警察は、関係先の家宅捜索で複数の客との示談書を押収していて、被害総額は少なくとも1億円以上に上るとみています。

2人が経営するメンズエステ店は、インターネット上にホームページはあるものの、店の住所は書かれておらず、電話をすると、店の場所が伝えられる仕組みでした。

また、2人の要求額は「100万円」が基準だったとみられていることから、被害者は数百人に上るとみて捜査を進めています。

示談書の中には熊本県外の住所の記載もあったということで、県外から訪れた人が被害に遭った可能性もあるとみられます。