違法建築が問題となり9月30日で閉園した「ノースサファリサッポロ」について、札幌市は3日運営会社に対し、12月下旬を期限として全ての建物を撤去するよう勧告しました。
・札幌市都市局 前万美子市街地整備部長
「都市計画法違反する建築物122棟を令和7年12月26日までに除却すること」
9月30日に20年間の営業を終了したノースサファリサッポロ。
札幌市はこれまで、文書による指導や立ち入り検査を再三行ってきましたが、今回の「勧告」に従わなかった場合、法律に基づく「除却命令」への移行を検討していることを通告したということです。
・札幌市開発指導課 坪田修一課長
「除却のスピードとしては決して速いとは思っていないどちらかというと停滞気味。我々は再度「勧告」という形で除却を促す選択をした。」
しかし、園内に残された300頭以上の動物の引き取り手を探すなど、期限内に対応できるかは不透明です。
・保健所生活衛生 吉津智史担当部長
「実際、動物の移動はかなり時間がかかるのでは」
「(動物がいる中でも)当然除却できる建物はあると思うので、動物の状況見つつ建物も減らしていただきたい。」
運営会社の代理人弁護士はHBCの取材に対し「こちらも除却に向けて手続きを進めていたところで、年内という短い期限を示されて困惑している。違法の建築として撤去はしなくてはならないが、9月の市の訪問でも、従前建物の認識がなかったものが新たに建物と認識されるなどもしていて、こちらとしても対応を検討する」とコメントしています。