フランスの自動車大手ルノーと日産自動車は資本関係の見直しなどについて協議を行っていますが、両社はきょうまでに合意に至らず、今月7日にめざしていた提携関係の再構築についての発表を見送ることがJNNの取材でわかりました。
ルノーが立ち上げるEV=電気自動車の新会社へ日産が出資する際の条件で折り合いがつかなかったということです。
ルノーは1999年に経営危機に陥った日産に出資して筆頭株主となり、カルロス・ゴーン氏を派遣。現在は43%の株式を保有しています。
一方、日産はルノーに15%出資していますが、議決権はなく事業規模の大きい日産は長年、ルノーに「対等な関係」を求めてきました。
これまでの協議ではルノーが保有する日産株の比率を43%から15%まで引き下げて、日産とルノーがお互い15%の株を持ち合う案を軸に話し合われています。
関係者によりますと、日産、ルノー、そして連合を組む三菱自動車は今月7日に出資比率の見直しを含めたアライアンス=提携関係の再構築についてロンドンで発表することをめざしていましたが、JNNの取材で、きょうまでの交渉で合意に至らず、発表を見送ることがわかりました。
現時点で発表のメドは立っていないということです。
ルノーは出資比率の引き下げと引き替えに、日産に対してルノーが立ち上げる電気自動車の新会社「アンペア」への出資を求めていますが、全固体電池など日産がもつ電気自動車に関する知的財産の取り扱いで折り合いがつかなかったということです。
日産の持つ知的財産の新会社への開放については、日本政府も技術の流出につながらないか注視しているということです。
注目の記事
【 山本由伸投手 】中学時代のチームの後輩は「並レベルの選手に見えていた、本当にあの人?(笑)」出身の東岡山ボーイズの選手たちは「山本選手みたいに世界を代表するピッチャーになりたい」【ワールドシリーズMVP】

強度行動障害のある28歳息子と初めて離れて暮らす決断 「自分たちが世話が出来なくなる前に」両親はパニックに対応できる施設を6年間探す...届いた「受け入れ可能」のメール

“ニセ警察官”から記者に詐欺電話「保険が不正使用されている」だまされたふり続けると“事情聴取”も…【特殊詐欺手口の全貌】

爆買いした戦闘機、その後どうなった? 膨張する“防衛費”国民生活への影響は【報道特集】

思春期中学生の10人に1人 朝起きられないのは「怠け」ではない~中高生に増える起立性調節障害~「当事者親子の声」

「骨が折れやすい難病」9歳の少年 YouTubeで出会った“憧れの先輩” 骨が折れても――始まった挑戦と、亡き母の思い









