山梨県は無形民俗文化財の存続を支援するため用具の補修などを補助する事業を新たに設けると明らかにしました。

県の審議会が昨年度行った獅子舞や神楽といった県内の無形民俗文化財の調査では、405件のうち半数以上が存続の危機にあるという厳しい現状が浮き彫りとなりました。

このため県は30日の県議会で県内の無形民俗文化財の保存や継承を支えるため、新たな補助事業を設けると明らかにしました。

用具の補修や技を次世代に伝えるための映像記録づくりを支援するほか、披露する機会の場を設けるなどとしています。

また、県は保存団体と連携し、民俗芸能を鑑賞できる観光ツアーといった県内外に発信する機会を増やすとしています。