新疆ウイグル自治区を訪れている中国の習近平国家主席は「社会の安定を断固守るべきだ」と述べ、漢族との同化政策をさらに進める考えを強調しました。
中国西部にある新疆ウイグル自治区成立70年を祝う記念式典に出席するため、習近平国家主席は23日から区都、ウルムチ市を訪問しています。
きょう開かれた記念式典では習主席のスピーチはなく、共産党序列4位の王滬寧政治局常務委員が「民族はザクロのように固く結束し、中華民族の共同体意識が深化している」と演説、経済発展や生活水準向上の成果などを強調しました。
これに先立ち、習主席はきのう、自治区の幹部らに対し「社会の安定という目標を堅持すべきだ」と強調し、「国家の統一、民族団結、社会の安定を断固として守るべきだ」と述べました。
具体的には▼テロ対策を引き続き強化するほか、▼中華民族としての意識を深く根付かせる、いわゆる「漢族との同化政策」をさらに推進するよう指示。▼また、信仰よりも党への忠誠を優先させる「宗教の中国化」を推進し「正しい国家観、民族観を確立すべきだ」と述べました。
習主席が新疆ウイグル自治区を訪問するのは2023年8月以来、およそ2年ぶりです。
自治区をめぐっては2009年に漢族の支配に抗議するデモが起きたこともあり、習近平指導部はウイグル族と漢族との同化政策を実施。ウイグル族に対し、中国語の使用を徹底させるほか、宗教活動を制限するなどの抑圧的な政策をとっています。
これに対し、アメリカなどはウイグルで「ジェノサイド」が続いていると批判。国連もテロ対策や同化政策を名目にしたいわゆる「強制収容所」の存在を指摘し、人権侵害が行われていると批判していますが、中国政府は強く否定しています。
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