米津龍一気象予報士:

あすは二十四節気の一つ、「秋分」です。

昼と夜の時間がほぼ等しくなるということですが、秋分の日のお天気ポイントは
こちらです。

日差し少なく、秋の空気となりそうです。

あすの天気はどうなるかというと、まず一見して高気圧に覆われている形ですが、この日本の東に中心がある高気圧、高気圧は時計回りに風が吹きますので、
東の方から冷たく湿った空気が流れてくるんです。

この冷たく湿った空気は雲のもととなる空気です。

そこに入り込みやすい山梨県の地形的に言うと東部・富士五湖で雲が広がりやすく、中西部は御坂の山がその風を遮る形となりますから、東部・富士五湖よりは日差しが届きやすくなる見込みです。

今週の暑さの傾向を説明していきます。まずよく聞く太平洋高気圧は夏の高気圧
で、移動性高気圧は同じ高気圧でも人間と同じで、育ちが違えば性格が違うんです。

どう違うのかというと、この移動性高気圧というのは中国大陸の方でできる高気圧です。ですから、比較的涼しい空気、さらに乾いた空気を持っています。

太平洋高気圧は日本の南でできる形でして、暑い空気、そして海の上ですから湿った空気を持っています。

今週の天気の主役はどちらかというとこの移動性高気圧の方なんです。

この移動性高気圧が西から東へと進む形となり、これに覆われますから比較的気温は上がりにくくなるんですが、実はこの移動性高気圧の西側にある低気圧と前線が
通過してきます。

そうなると今度は南の方から暖かく湿った空気がこの低気圧に向かって流れ込んできますから、気温が上がる日もでてきそうです。

具体的にどのぐらい上がるかというと、まずあすあさっては甲府の最高気温が27℃。この時期の平年の気温が大体26℃ほどなので、ほとんど変わらないんです。
この木曜日からこの前線がだんだん西から東へと移動してくる形となって、これに向かって暖かい空気が流れ込んできますから気温が30℃以上となりそうです。朝の最低気温との差が大きくなります。
ですから家を出掛けるときは半袖で良くても、やっぱり朝は上着が必要になりますので、今週は服装選びを間違えないようにお願いします。
<詳しい各地のお天気は動画をご覧ください>