9月20日と21日、全国の釣り師が熊本県の球磨川に集まりました。30cm超えの「尺アユ」を狙うアユ釣り大会です。
5年前の豪雨から賑わいが戻ってきた球磨川には、あの日の雨で家族を亡くした女性の姿もありました。
約80人の釣り師たち、市長も村長も大物狙う

9月20日、日の出前。辺りがまだ真っ暗な中、球磨川の橋の下に長い列ができていました。アユ釣り大会のために全国から集まった約80人の釣り師です。
釣り師「球磨川の魅力は数じゃなくてサイズですから」
開会式には地元の市長や村長も参加しました。
球磨村 松谷浩一村長「私事ですがきのうアユ釣りデビューしまして…」
参加者「ヨッ!(拍手)」
参加者「遅いよ!」
一同「尺アユ釣るぞ、オー!」
参加者は、おとりのアユを受け取ると、さっそく川の中へ。狙いを定めたポイントで次々と竿をのばします。
受付で大会を支える1人の女性、平野みきさん(54)です。

5年前の7月豪雨で、母親の川口豊美さん(当時73)と、伯母の牛嶋満子さん(当時78)を亡くしました。
