ヨーロッパ南東部のバルカン半島に位置するアルバニアでAI=人工知能が生成した架空の人物が汚職対策を担当する閣僚に任命されました。AIが閣僚を務めるのは世界初だということです。

AI閣僚「ディエラ」
「私は人間に取って代わるためではなく、人間を助けるためにここにいます」

ヨーロッパ南東部のアルバニアで18日、「ディエラ」と名付けられたAI=人工知能が生成した架空の人物が国会で初めて演説しました。

地元メディアなどによりますと、アルバニアでは汚職が社会問題となっていて、ラマ首相は汚職対策の担当大臣として「ディエラ」を任命したということです。

ディエラ大臣が実際にどのようなことをするのかは明らかになっていませんが、演説では「私には市民権はないが、個人的な野心や利益もない。私が持っているのは、データや知識、アルゴリズムだ」と訴えました。

AIが閣僚を務めるのは世界初だということです。