原子力発電所建設や使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設計画で揺れる山口県上関町で19日、議員定数の2議席削減を求める請願が上関町議会で不採択となりました。

請願は「原発に反対する上関町民の会」が提出していたものです。

前回の町議選が無投票だったことなどから、来年の選挙で定数を現在の10から2つ減らすよう求めていました。

先月、中国電力は町内で使用済み核燃料・中間貯蔵施設の建設が可能とする調査結果を町に報告しました。

西哲夫町長は「議会の意向を尊重し判断したい」としていて、来年の町議選の結果が注目されています。

現在の議員は原発計画推進派が7人、反対派が3人です。

請願は議会運営委員会で不採択となり、反対意見が出たためきょうの最終本会議で討論が行われました。

議員からは「人口と議員定数が見合っていない」「町民の声を丁寧に拾い上げるためにはこのままが妥当」などの意見が出され、採決の結果、不採択となりました。