選手やコーチへのパワハラ問題で、約3か月間休養している高知ユナイテッドSCの秋田豊監督が会見を開き、辞意を表明しました。

会見で辞意を表明する高知ユナイテッドSC秋田豊監督

高知ユナイテッドSCは、秋田豊監督の指導に関して選手・スタッフから「パワーハラスメントの申し立てがあった」として6月29日、秋田監督の休養を発表しました。秋田監督は19日記者会見を開き、3人の弁護士でつくる特別調査委員会でパワハラと認定された6つの事案について経緯を説明。足の痛みで練習を回避した選手に対し「メニューを考えているのは俺だ。お前のしたことはチームに対する裏切り行為だ」などと発言したことを明かしました。

また、負傷した選手に「病院に行くな」と話したことなども明らかにした上で、「暴力行為があったわけではなく、悪意を持って言ったわけでもない。厳しいトレーニングをし、チームとして上に行きたいという気持ちが強すぎたという思いは否めない」として陳謝しました。

秋田監督は19日付けで監督を辞任する意向を表明しました。ただ、辞任を決意した理由について秋田監督は「パワハラが原因での辞任でははなく、高知ユナイテッドSCの山本志穂美社長とのあつれきが一番の理由だ」と話しました。
その上で秋田監督は選手への伝え方など反省すべき点は反省し「今後も違った形で指導者として続けていきたい」と話しました。

【秋田豊監督が発表したファンやサポーター、選手へのコメント】
 ファン、サポーターの皆さん、スポンサーの皆さん、このようなことで皆さんにご心配をかけ本当に申し訳ございませんでした。どんな時も温かいメッセージをいただきありがとうございました。このようなことになってしまい申し訳なく思っています。中には私をチームに戻すための署名活動にもご協力してくれたたくさんの方々に感謝しております。
 チームの勝利のために戦っている選手たち、戻れなくて本当に申し訳ない。チームは非常に厳しい状態になっているけど、みんなの力で何とか残留できるように頑張ってほしいと思います。しっかり自分に矢印を向け、自分が上にいくためには何をすべきかを常に考えてこれからもサッカー人生を楽しんでください。
いつも応援しています。短い間でしたがありがとうございました。高知最高!