国土交通省は埼玉県八潮市で起きた道路の陥没事故を受けて全国の自治体が実施した下水道管の調査結果を公表しました。静岡県内では、静岡市と浜松市の下水道管で深刻な腐食や損傷が見つかりました。

2025年1月、埼玉県八潮市で起きた大規模な道路の陥没事故を受け、国交省は全国の自治体に対し、下水道管の状態を確認する「全国特別重点調査」の要請していました。

国土交通省が9月17日に公表した結果によりますと、重度の腐食や破損で「原則1年以内の速やかな対策が必要」とされる下水道管は、35の都道府県で計約72キロメートルにのぼったということです。

このうち浜松市では中央区の神田町と寺島町の下水道管の一部、計487メートルで腐食が確認されたということです。

また静岡市では葵区の弥勒、駿河区の新川、清水区の辻で計410メートルの下水道管の一部に腐食が確認されました。

いずれもすぐに危険が及ぶ状況ではないものの、2025年度中には修繕や補修作業などに着手する予定ということです。