岡山映像ライブラリーセンターに保管されている昔の映像を楽しんでいただく「あの日見た風景」です。今回は、さまざまな年代の9月にあった出来事をニュース映像で振り返ります。
「キター!レッサーパンダー!」

2012年、この年の6月に生まれたレッサーパンダの赤ちゃんです。お母さんから離れずに動き回る姿に子どもたちも檻の前から離れられなくなっていました。
「しっぽがふわふわしてかわいかったです」
「お母さんにくっついているところがかわいかったです。」
毎年9月の第3土曜日は「国際レッサーパンダデー」なので、今月は「エサやり」なども体験できますよ。
(記者)
「こちら東かがわ市ですがごらんのようにヘリコプターから火が出ています。燃えています。」

2011年。ニュースの取材スタッフが衝撃的な瞬間に遭遇しました。不時着したヘリコプターはすでに着陸前から火が出ていました。操縦士らは逃げ出して無事でしたが、不時着した野球場の近くには幼稚園もあり、一歩間違えると大惨事になるところでした。出火の原因は機体の電気配線に荷物がぶつかってショートしたものと見られています。

2009年、あの危険生物が四国で初めて確認されました。それは「セアカゴケグモ」でした。セアカゴケグモは咬まれると腫れたりけいれんを起こしたりする恐れもあります。香川県ではその後もセアカゴケグモの発見が相次いでいてとうとう去年の9月には坂出市で園児がセアカゴケグモに咬まれる事態が発生しました。

また、岡山県でも、2008年に水島港で見つかっていました。海外からの荷物にまぎれていたとみられていますが注意が必要ですね。
続いては、2005年の「日銀岡山支店」を改装した多目的ホール、ルネスホールがオープンしました。1922年…大正11年に建てられた旧日銀岡山支店を改装したもので石造りの重厚な外観が目を引きます。ルネスとは芸術復興を意味し、「岡山の芸術文化の拠点」にとの想いが込められています。

メインのホールに設置されたグランドピアノはスタインウエイ社製です。このピアノ、倉敷市出身のピアニスト松本和将さんが自らドイツ・ハンブルクのスタインウェイ社に行き、実際に弾き比べた上で選んだものでした。

1998年、岡山市の小高い京山の頂上にあった遊園地、京山ロープウェー遊園が最後の日を迎えたニュースです。
「岡山に着くと見えますよね。新幹線からでも。それで『岡山に帰ってきた』と。寂しいです」

京山ロープウェー遊園は1956年に完成し、休日には約3000人が訪れる人気でした。しかし、レジャーの多様化などから客足が減り、閉鎖となりました。
午後7時過ぎ、最後の下りのロープウェーがふもとの乗り場に到着…42年の歴史に幕が下りました。
1992年に始まったのは?
「家だと遊ぶことがない学校に来たら友だちがいるから。」「家にいたら『うるさい』と言われる」

幼稚園と小・中・高校で土曜日が休みになったというニュースです。といっても休みとなるのはひと月に1回だけでした。当時はその休みを子どもたちにどのように過ごさせるか、「受け皿」をどうすべきかが大きな問題になっていました。
小学校の校庭を開放したり、親子で体験する木工教室を開いたり…さらに、3世代で楽しむスポーツ大会などが準備されました。「勝手に過ごさせれば」という気もしますが、当時は心配だったのでしょう。
1991年。9月は芸術の秋ということでしょうかこの年も音楽ホールが完成しています。岡山シンフォニーホールです。

岡山ジュニアオーケストラによるリストの「交響詩」の演奏でホールとしての幕が上がりました。岡山シンフォニーホールは座席数は中四国最大級の2001席。音響性能に関しても残響2秒という全国トップレベルのホールでした。

そして「音楽を身近で楽しむ」と1994年に始まったのが路面電車の中でコンサートが開かれる日本初の「コンサート電車」です。この年に始まったおかやま音楽祭をPRするための運行でした。芸術の秋、良いですね。

以上、いろいろな年の9月の出来事でした。学校5日制スタートについて学校だけでなく、企業も土曜日は出勤でしたよね?映画「サタデーナイトフィーバー」も『明日は休みだから土曜の夜ははじけるぜ!』ということだったかと…
岡山映像ライブラリーセンターは、岡山市北区丸の内の前のRSK山陽放送本社ビルの2階にあります。懐かしい映像が視聴できるほか大型のテレビカメラを実際に操作することもできます。事前に連絡をいただければ希望の映像を準備できるケースもあります。入館は無料ですので、ぜひ一度訪れてみてください。