静岡県森町に2021年オープンしたラーメン店「金次郎」。造園などを手掛ける浜松市の企業が古民家を改装して作った異色の店です。開放感あふれるテラス席では、プロの庭師たちが植栽した木々を見ながらラーメンを楽しめます。
<来店客>
「めちゃめちゃいいですね。居心地いいし、おいしいし」
「最近だとSNS映えがする店で、天気がいいと、このテラスが使えるので、満足しています」
店の一番人気は「支那チャーシュー麺」。生醤油とみりんなどで、2時間漬けた国産豚のチャーシューが食欲をそそります。麺は北海道の小麦を使った自家製。つるつるとした中太麺に仕上げました。たまり醤油で返したスープは深みがあり、見た目よりもかなり優しい味わい。ダシは豚、鶏、野菜に良質な井戸水を使い、ゆっくりと時間をかけてうまみを引き出します。
店長は、浜松市出身の豊田祐太朗さん(24)です。
<「金次郎」店長 豊田祐太朗さん>
「四季の豊かさを感じたりとか、鳥の鳴き声とか、自然の中で食べられるラーメンで、変化を楽しめるラーメン屋さんです」
豊田さんの実家はラーメン店で、幼い頃からラーメンは身近なものでした。高校を卒業後、地元浜松やオーストラリアのラーメン店で働きましたが、帰国後、父の勧めで知り合いの庭師に弟子入りしました。
庭師の師匠でもある社長の飯尾俊亮さん(38)。豊田さんを会社に迎え入れたことで「庭師が手がけるラーメン店」を思いついたといいます。
<アウトドアフリーメイク代表 飯尾俊亮さん>
「庭師としてとか、ラーメン屋としてっていうカテゴリーじゃなく、自分たちがやりたいこととか、地域の人たちに喜んでもらえることとか、そういうことを考えながら、柔軟に何か新しいことにチャレンジしていきたいなと思っています」
飯尾さんの勧めで庭師でありながら、ラーメン店の店長となった豊田さん。庭師ならではの発想から生まれたメニューもあります。その名も「GARDENRAMEN(ガーデン・ラーメン)」。ニンジンやブロッコリーなど、8種類の季節を感じさせる色とりどりの野菜をトッピングしました。
スープは塩味。毎朝、カツオやサバからダシを取り、あっさりしつつもコクがあるのが特徴です。
<「金次郎」店長 豊田祐太朗さん>
「知り合いの農家からスマイルの入ったトマトを仕入れているので、クスっと、ちょっとハッピーになれるような感じにしています。食べて元気になったりおいしかったなって思えたらいいんじゃないかなと思います」
庭の季節の移ろいが、美味しいラーメンをさらに特別なものにしてくれます。
注目の記事
「爆発音も聞こえる」黒煙上げる住宅に飛び込み高齢男性を救出 勇気を支えた津波の経験と“ある警察官”との運命の出会い

【ミセス】「モヤモヤ」する青春が今のキラキラを作った—Mrs. GREEN APPLE 藤澤涼架が母校を訪ねて語った「原点」 【前編】

日本初の定着を確認 メスだけで “クローン増殖” する特定外来生物の生息地が拡大中

自転車で直進したいのに…交差点の一番左が「左折レーン」 どう通行すればいい? 警察に聞く「2つの方法」

コメが倉庫の天井近くまで山積みに… 「コメが余って売れない」 「年明け以降は価格下がる」 国の政策に振り回されたコメ業界

1着15万円のスーツで「SASUKE」完全制覇へ 愛媛銀行・宮岡良丞さん(32)、孤高の挑戦









