高校女子バスケ、12月23日に開幕する全国選手権に青森県代表として出場する柴田学園。世代別日本代表、エースの佐々木杏花(ささききょうか)選手を中心に県勢初の全国制覇を目指します。


アグレッシブなオフェンスで得点を重ねていく柴田学園。週末に行われた練習試合でも見せたこのオフェンス力を武器にインターハイでは準々決勝で3点差で敗れたものの2年連続の全国ベスト8。


合言葉は「全国の借りは全国で返す」。10月には全国高校選手権=「ウィンターカップ」の青森県大会を制し、3年連続17回目の出場を決めました。
大会を1か月後に控え選手たちが練習に臨む姿勢も日増しに熱を帯びていきます。


※柴田学園 古坂みなみ主将
「1人1人のスキルアップ。練習の中でもシューティングが多く意識してシュート練習に取り組んでいる。」


全国での躍進へ鍵を握るのが1年生からメンバーに入っている佐々木杏花選手です。178センチの体格を生かした体を張ったプレーに加え、アウトサイドから正確なシュートを放ちます。柔と剛を併せ持つチームのエースは2022年7月には17歳以下のW杯(ワールドカップ)で初めて日本代表に選ばれましたが…。


※柴田学園 佐々木杏花 選手
「アメリカ戦ではもっと自分より身長が高くて脚力ある選手やシュート確率の良い選手とかまだまだ上がいるなって思った」


強豪・アメリカとの準々決勝で世界との差を知った一方でこれまで練習してきたスリーポイントシュートや攻守の切り替えに手ごたえもつかみました。


※佐々木選手「速攻の走りだけは負けないなって思った。ターンオーバー1つが大きい試合の勝敗にかかわると考えることができるようになった。アメリカを頭に入れて練習してきた」


この翌月には3人制の18歳以下W杯(ワールドカップ)日本代表にも選出。日の丸を背負い、世界の舞台で戦う中で、もう1つ気が付いたことがありました。


※佐々木選手「つらい時も良い場面でも自分のことを支えてくれる。その仲間がいたからこそ高い目標を掲げながら練習に取り組むことができるのでとても大切な存在です」


柴田学園のユニホームで挑む最後の冬。仲間とともに1日でも長くコートに立ちたいー。ともに喜び、涙し、汗を流したチームメートとともにチーム初のベスト4、そして青森県勢初の全国制覇を狙います。


※古坂主将「メンバー入っている、入っていない関係なく全員で戦う気持ちを大事にしてがんばります。」


※佐々木選手「悔いが残らないように、今までやってきたことをそのまま大会のコートで出せるように、そこを一番意識してがんばりたいです」


柴田学園はウィンターカップ開幕日の12月23日に山口県代表・県立徳山商工(とくやましょうこう)との初戦に臨みます。