大学での研究を地元企業や自治体などと連携して実用化に繋げようという取り組みです。フォーラムが岡山市中区で開かれました。

岡山理科大学が2001年から開いている「OUSフォーラム」には、地元企業や自治体の関係者ら約200人が参加しました。

岡山理科大学では医療・化学・教育など幅広い分野で、年間100件以上の研究を地元企業などと共同で行っています。
フォーラムでは、大学と酒造会社が連携し、岡山県産のブドウの酵母でつくった日本酒の事例などが紹介されました。
「マスカット・オブ・アレキサンドリアから単離した酵母を用いて、岡山産あけぼのの米を使って、日本酒をつくりました」

(嘉美心酒造 杜氏 内倉直さん)
「マスカット酵母だからかもしれませんが、ちょっとマスカットに似た香りや少し柔らかな酸味もあるということで、新しいお酒の発見ができたと思っています」

(岡山理科大学 ワイン発酵科学センター 金子明裕教授)
「企業ではなかなかできない研究とかを大学が受け持つことができれば、よりお互いに発展すると思います」

また会場には、研究を紹介するパネルも展示され、参加者は今後の連携に向けた意見交換を行っていました。