空調設備の故障により、9月4日から臨時休館している松江市の島根県立美術館について、機器の修理が完了したことから、県は10日から営業を再開すると発表しました。収蔵する作品への影響はないということです。
島根県立美術館 金坂康弘 副館長
「ご来館を予定されていた皆様には、ご迷惑をお掛けし、深くお詫びを申し上げる」
島根県立美術館では、9月3日、館内の温度や湿度を管理する機器3台のうち1台が作動しなくなりました。それにより館内の湿度が基準を上回る値となったため、収蔵する作品の保護を優先し、ロビーやレストランの空調を止め、急きょ4日から全館休館としていました。
故障した機器を調べたところ、内部に数ミリのひび割れがあり、そこから空気が混入し圧力が上昇。正常に作動しない状態になっていたということです。
亀裂を溶接し、空気の混入がないことが確認できたことから、10日から営業を再開。10日から始まる予定だった企画展『永田コレクションの全貌公開〈二章〉 北斎-「葛飾北斎期」・「戴斗期」編』は、12日に開幕するということです。
ひび割れの原因は特定できていませんが、機器の老朽化も考えられるということで、定期的なメンテナスを行うとともに、今後、抜本的な改修が必要かどうか検討していくとしてます。