自民党はきょう、石破総理の辞任表明を受け、後任を決める総裁選の実施を決定しました。次の焦点は総裁選の実施形式と日程に移ります。

自民党はけさ、臨時の役員会と選挙管理委員会を相次いで開催し、石破総理の後任を決める総裁選の形式などについて協議を始めました。

森山幹事長ら党幹部はこの後もう一度集まり、調整を本格化させる見通しです。

野党などからは「政治空白」を長引かせるべきではないとの指摘があるものの、自民党内では幅広く党員に意見を聞くべきという意見が強まっています。

斎藤洋明 財務副大臣
「フルスペックでやることによって一定程度、時間はかかることになりますけれども、しっかり党員の皆様のお声を聞くべきだと思います」

中曽根康隆 青年局長
「自民党を支えていただいている党員とか党友とか、そういった皆さんの声・意見というものがしっかりと反映される仕組みにするということは、私はものすごく大事」

総裁選は、国会議員票と党員票が同数で12日以上の選挙期間が必要ないわゆる「フルスペック」型と、党大会にかわる「両院議員総会」で議員票と、地方組織の代表がそれぞれ3票投票して決める、いわゆる「簡易型」の2つ方法があります。

自民党関係者によりますと、「フルスペック」での開催が有力になっているということで、その場合は9月下旬に告示、10月上旬の投開票となる案が浮上しています。

自民党はこうした方針をあすの総務会で正式に決定する予定です。

一方、石破総理はさきほど、現職閣僚の立候補を妨げないとの考えをあきらかにしました。

石破総理
「それぞれの担務に、本当に国民の皆様方に対して万全の責任を果たせるという体制を作った上での立候補であれば、何らそれを妨げる理由はない」

立候補に向けた動きはきょうから本格化していく見通しです。