週明けに行われる“総裁選前倒し”の意思確認を前に賛成派と反対派の駆け引きが続いています。石破内閣の閣僚から初めて実施を求める声が上がりました。一方、石破総理は「新たな経済対策を今年秋に策定する」と表明するなど続投に意欲を見せています。

石破総理の進退は? “総裁選の前倒し”どうなる?

日米の関税交渉で一定の目処がついた形の石破総理。関税交渉や物価高対策などに道筋を付けた上で、「きちんとした決断をする」と話していましたが…

Q.(関税交渉など)成果をもって進退を考える?

石破総理
「進退とかそういうことと関係なく、政府として、どうしてもやり遂げねばならないことだったと思う」

さらに、新たな経済対策を2025年の秋に策定すると表明。改めて続投に意欲を見せました。

しかし、“石破おろし”の勢いも収まりません。“総裁選の前倒し”をめぐり、石破内閣の閣僚から実施を求める声があがりました。

鈴木法務大臣(SNSなどで)
「総裁選の実施を求める書面に署名し、提出することにしました」

党内で唯一の派閥・麻生派に所属する鈴木法務大臣。麻生最高顧問は前倒しの実施を求める考えを明らかにしていました。

こうした動きに、石破総理に近い平デジタル大臣は「党が“先祖返り”している」と批判します。

平将明 デジタル大臣
「党を改革しようとしている中で、派閥を残した人たちが得をするとか、流れを作るということでは、自民党が“先祖返り”をしてしまうという感想を持ちました」

賛成派と反対派の駆け引きが続く中、石破総理は周囲に対し、「解散・総選挙も選択肢」との考えを示しています。

野党からは…

立憲民主党 野田佳彦 代表
「大義がないのではないか。党内抗争の決着のために税金を使うなんて、あり得ない話」

“総裁選前倒し”の意思確認は週明けの8日(月)です。