新潟県内は3日未明から朝にかけて大雨に見舞われ、各地で道路の冠水や建物の浸水被害が相次ぎました。
フランクリン・ジャパンの調べによりますと雷はおよそ6000回観測され、落雷による停電は延べ1万3000軒に上りました。

午前6時ころから激しい雨に見舞われた上越市では、運転免許センターの上越支所が床上浸水し、当面のあいだ臨時閉庁することになりました。

心配された線状降水帯は発生しなかったものの、2日から3日に日付が変わったころから、各地で強い雨が降り始め、未明から朝にかけて多いところでは1時間に57.5mmの降水量が観測されました。

大気の状態も不安定で、発達した雨雲により各地で落雷が発生。
新潟県内では午前0時から午前8時までにおよそ6000回の落雷が観測されました。
落雷による停電も相次ぎ、延べおよそ1万3000軒が影響を受けました。

午前3時ごろになると中越と下越で雨が本格化。
午前4時半ころの新潟市中央区では、叩きつけるような雨と風で車中から前が見づらいほどの状況になりました。
新潟秋葉区では午前4時までの3時間で9月の観測記録となる62.5mmの雨量を観測したほか、県内の広い範囲で道路やアンダーパスが冠水しました。

大雨の影響は通勤・通学の足を直撃しました。

「電車が動いてもらわないと、なんともいかないので…」
「早く再開してほしい」

JRでは、在来線の運休と遅れが200本以上にのぼり、およそ3万5000人に影響がありました。えちごトキめき鉄道では、直江津駅構内で冠水が発生したために4日も終日全線で運転を取り止めるとしています。

雨は3日朝になってからは上越に居座り、上越市安塚では、3時間降水量が9月の観測史上最大となる89.5ミリが記録されました。

「朝は急だったので、あっという間でしたよね。床上浸水になっていました」

降り続いた雨により上越市では、床上浸水1棟・床下浸水22棟の住宅被害が確認されたほか、名立小泊の国道8号では落石が走行中の車に当たり、70代の女性が軽いけがをしています。