おととしの大雨で被災し、鉄道での再開を断念した山口県のJR美祢線に代わるバスを使った新しい交通形態への移行に向けて美祢線の沿線3市と山口県は新たな協議会を設立します。

美祢市は、復旧に向けた第一歩となる協議会設置の負担金を組み込んだ補正予算案を発表しました。

美祢市の篠田市長は「地域にとって明るい未来になるように」と期待を新たにしました。

篠田洋司市長は定例の記者会見で、9月5日開会の市議会に山陽小野田市や長門市と設立する法定協議会の負担金を組み込んだ補正予算案を発表しました。

JR美祢線は、おととしの大雨で鉄橋が倒壊するなどし、運休が続いています。

8月に山口県と沿線の3つの市は、鉄道での復旧を断念し、BRT方式での復旧で合意しました。BRT方式はバスを使い、鉄道の軌道の一部を専用道として整備するなど、速達性に配慮した交通形態とされます。

法定協議会の設立は「秋ごろ」とされていて、設立に向けた予算額は18万円あまりですが沿線の新しい未来に向けた第1歩となります。

篠田洋司 美祢市長
「地域にとって明るい未来につながるものとしていきたいと考えておりますので」

法定協議会の設置は、国からの支援を受けるためのプロセスのひとつで、今後、新しい交通形態の在り方だけでなくJR側と自治体の費用負担の割合が注目されます。