自民党の“総裁選前倒し”をめぐり、きょう、麻生最高顧問が実施に賛成する考えを明らかにしました。意思確認が行われる今月8日に向けて、党内の攻防が激しくなっています。
自民党本部ではけさ、千葉県や北海道選出の国会議員が会合を開き、“総裁選の前倒し”について地方組織としての対応を協議しました。意見は割れているようです。
自民党 齋藤健 千葉県連会長
「できるだけ幅広い意見を時間は短いけど聞く努力をしようじゃないかということ。ただ、(意見が)割れているのは割れていると思いますけど」
自民党・北海道連 鈴木宗男 参院議員
「前倒しの議論が出てきたらですね、私は解散・総選挙で自民党100万の党員よりも、1億2000万の信を問うた方がいいと」
そして、きょうも政府内から前倒しを求める声が相次ぎました。
武部新 文科副大臣
「新しい自民党の出直し、作り直しをするには総裁選はやるべき」
武部文部科学副大臣のほか、高村法務副大臣、穂坂デジタル副大臣が表明し、“ドミノ倒し”の様相を呈しています。
党内では、“総裁選前倒し”に関する手続きが開始された直後から中堅・若手グループのほか、高市前経済安全保障担当大臣や林官房長官を支持するグループが個別に会合を行うなど、動きが本格化しています。
そして、きょう、判断が注目されていた麻生最高顧問に動きが…
記者
「自民党唯一の派閥・麻生派はきょう午後、ホテルで夏の研修会を行い、冒頭、麻生氏が講演を行います」
およそ40人の議員が所属する党内唯一の派閥・麻生派。トップの麻生最高顧問は研修会の講演で、前倒しに賛成する考えを明らかにしました。
自民党 麻生太郎 最高顧問
「とにかく次の衆議院の総選挙で勝利できる体制を整えるということこそが今から我々が行っていかなければならないことであります。私自身につきましては、総裁選挙の前倒しを要求する書面に署名、そして、提出をすると決めております」
賛成派と慎重派による駆け引きが続くなか、麻生氏の判断が議員の心理に影響を与える可能性もあります。
森山幹事長が「進退伺」を出すなど執行部がいっせいに辞任を表明し、“孤立状態”の石破総理。
最近の状況について総理側近は…
総理側近
「これまでも1週間・1か月と、ちょっとずつ延命してきた」
今月8日の書面提出に向けて、党内の動きはいっそう激しくなる見通しです。
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