静岡市は9月2日、静岡市立清水病院の2024年度の決算見込みを公表し、実質的な赤字額は2023年度から9億5000万ほど増加し、約22億2000万円となりました。

<静岡市 難波喬司市長>
「非常に厳しい財政状況の中で、一般会計に大きな負担を与えているということは、これは市長として大変申し訳なく思っています」

静岡市が2日に公表した市立清水病院の2024年度の決算の見込みよりますと、経常損益は12億2157万円の赤字となりました。

一般会計からの補助金10億円を抜いた実質的な赤字は22億2157万円で、2023年度に比べ9億5708万円増加したということです。

静岡市の難波喬司市長は、危機的状況との認識を示し、経営改善のための取り組みを進める方針を打ち出しました。

<静岡市 難波喬司市長>
「清水医療圏全体の医療提供体制をどうするかということを考えて、その中で清水病院の経営をどうするかを考えていかないと、良い結果は出ないという風に考えています」

市では今後、地域住民の利便性向上や、将来の医療環境の変化などに配慮して対策を検討し、早急に対策案を取りまとめたいとしています。