自民党は2日、参議院選挙の敗北を総括した報告書を取りまとめ、石破総理は自身の責任に言及した上で、「地位にしがみつくつもりはなく、しかるべき時に決断をする」と話しました。
前倒しは、8日までの5日間でどう動くのかが重要

TBS報道局 政治部 岩田夏弥 部長:
今後、どのようになるのかスケジュールを見てみましょう。
9月2日、両院議員総会が自民党で行われました。
9月8日に「臨時総裁選を行ってほしい」という議員は氏名公表の書類を提出することになります。そのため、9月3日から7日までの5日間で、一体何がどうなっていくのかが本当に重要な局面です。

その中で、2日の大きな動きは森山幹事長の動きです。
自民党・森山幹事長は、2日午後4時半すぎに「選挙結果の責任を取るべく、幹事長の職を退任させていただきたいと思います。私の進退につきましては、任命権者である石破総裁にお預けいたします」と表明しました。
井上貴博キャスター:
森山幹事長の進退は、石破総理が判断すると読めばいいのでしょうか。

TBS報道局 政治部 岩田夏弥 部長:
任命権者は総裁なので、総裁が「受理します」と言ったら辞めるのですが、現状は“預かっている”段階です。
ただ、これだけ政権を担い、中枢にいた森山幹事長が辞めるという意向を表明したのは、非常に大きなインパクトがあります。それが果たして自民党の中でどう評価されるのか。
「これだけ幹事長が言っているのだから」と事態が沈静化していくのか、あるいは、「やはり石破総理が変わらなければだめだ」という方向に進んでいくのか。残り5日間でどう動いていくのか、なかなか見通せないところがあります。
井上キャスター:
現状の取材だと、前倒しでの実施は、どれくらいの割合であるのでしょうか。

TBS報道局 政治部 岩田夏弥 部長:
人によって言うことがかなり違います。「前倒しに賛成・前向きの人たちはどんどん集まってきている」といいますが、一方で慎重な人たちは「そんなに広がらないだろう」「最後は過半数いかないのではないか」という状況です。
しかも時間が5日間あるので、ここで何が起きるのかということも含めて、大きな1週間ですね。
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<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局 政治部長
元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当